解決事例

2025/03/12 解決事例

【問題社員対応】解決事例②:機械製造業におけるハラスメント主張と退職交渉

解決事例②:機械製造業におけるハラスメント主張と退職交渉

事案の概要

機械製造業に長年勤務し、会社に貢献していた従業員が、代表者からの叱咤激励の言動に対して、「自分を排除しようとしている。」と感じ、この言動がパワーハラスメントに該当するとして、代表者に対する謝罪と賠償を求めてきました。

 

法的観点からの検討

本件において、代表者の発言がパワーハラスメントに該当するかについては、発言の内容および頻度が、社会通念上、過度な圧力や侮辱に該当するかや、叱咤激励の目的が業務上正当なものであり、人格否定に至らないものであったかなどの観点から検討を行いましたが、直ちにパワーハラスメントといえるかは微妙なケースでした。

 

当事務所の対応

当事務所の弁護士は、代表者から発言に至る経緯等を聴取し、発言の真意や従業員に対する思いを確認しました。その結果、代表者からは、「自身の思いが正しく伝わらなかったこと、長年の付き合いで理解をしてくれなかったことは残念に思っている。」、「ただ、完全に自分に非がないとは考えていない。相手が退職を考えているのであれば、賠償についても前向きに検討したい。」との回答がありました。そこで、代表者の意向を踏まえ、当該従業員との協議を実施しました。協議の場では、代表者の言動の真意を説明し、代表者に代わって謝罪を行いました。

 

解決結果

代表者の真意や真摯な謝罪を受け、従業員は退職の意思を示しました。そして、最終的に、慰謝料として一定の賠償金を支払うことで双方が合意に至り、円満に解決しました。

 

まとめ

本件では、従業員のパワーハラスメントの主張に対して、法的観点からのハラスメント該当性を検討した上で、真摯な対話を通じて従業員の誤解を解消し、最終的には双方の意向を尊重する形で解決に導きました。

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