2023/12/27 ブログ
【メンタルカウンセリングシリーズ】今日から眠れる弁護士カウンセリング「悩みは共通・普遍であること」
今日から眠れる 弁護士カウンセリング ~トラブルで心が折れそうなあなたへ~
(前回の記事はこちら→
【メンタルカウンセリングシリーズ】今日から眠れる弁護士カウンセリング)
1 悩みは共通・普遍であること
弁護士の今田健太郎です。
みなさんが今抱えている悩みは何ですか。
それが離婚の問題であろうと、借金の問題であろうと、あるいは他の悩みであろうと、種類の問題こそありますが、我々弁護士からすると、社会内で発生している悩みであるという点、そして、必ずいつかは解決されるという点において、大差はありません。
自分にとって不幸なことが起きたと思っているときは、なぜ自分だけがこのような目に合うのだろうか、あのとき、違う選択をしていれば良かった、などと自分だけが不幸のどん底にいるような気がして、冷静に周りを見ることができません。
しかし、わずか一人の弁護士のところに寄せられる悩みの数は、弁護士によって差はあるものの、年間で200件前後あり、全国に弁護士が5万人いることを考えると、概算で年間1000万件はあるという計算になります。
司法書士や行政書士などの隣接業種の方に相談している方も含めると、もっと多いかもしれません。
さらに、弁護士等に相談に行きたくても色々な事情があって行けないという方もいらっしゃるでしょうから、その潜在的な悩みの数は計り知れないものがあります。
ここで言いたいのは、みなさんが抱えている悩みというのは、多かれ少なかれ、誰しも抱えているということです。このことを示すように、全国各地の家庭裁判所の待合室は、弁護士や当事者らで、連日溢れかえっています。 離婚に限っても、実に多くのみなさんが悩みを抱え、苦悩している姿が見られます。
また、裁判所の弁論は原則として公開されています。関心がある方は、一度、裁判所見学をしてみてください。民事事件、刑事事件を問わず、毎日、四六時中、実にたくさんの人が悩みを抱えて生きていることに気づきます。
悩んでいるのは、あなた一人ではないということ、そして生きている限り、完全に悩みがなくなる状態というのはないということを意識したうえで、そういう苦しいことも多い人生の中で、何に希望を持って生きていったらよいのか、その点に重きを置いて生活していただきたいのです。
日々相談にのっている弁護士の目からみると、身の丈にあった堅実な生活している方は、心穏やかな生活を送っている方が多いように思います。