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2024/02/29 ブログ

【メンタルカウンセリングシリーズ】4 今日から眠れる 弁護士カウンセリング ~トラブルで心が折れそうなあなたへ~ 第1章「離婚」

3 離婚を真剣に考え始めたあなたへ

 弁護士の今田健太郎です。

 さて、今あなたは離婚を考え始めています。夫が家庭を顧みてくれない、妻が他の男性と浮気をしている、夫の金銭感覚が麻痺していてお金の苦労ばかりしている、あるいは、こんなに頑張っているのに妻が全く認めてくれない、金銭感覚や子供の育て方などで妻と全く意見が合わない、といったような理由から、もう限界だという思いが頭の中をよぎり始めます。

 そして、互いに、いったん「この人とは一緒にやっていくことができない。」と確信した場合には、「同じ空気を吸っていられない。」といった、生理学的本能により、「もう無理。」との思いを強くする傾向にあるようです。

 絶対に離婚は避けられないと考えている方は、次の章に進んでください。

 もっとも、100%離婚を決意したのではなく、10%の迷いがある方はその要因を考えてみませんか。

 仮に、離婚を迷っている大きな要素が経済的な問題であるならば、弁護士に相談すべき問題であり、かつ、相談すべきタイミングにあります。

 なぜなら、弁護士は、日頃から離婚案件を扱っていますから、経済的な問題がクリアできるかどうかは、相手方の年収や勤務状況、相談者の年収や実家の経済状況、さらには、住宅ローンの有無、慰謝料請求の可否などの事実関係を聴取すれば、ある程度具体的なアドバイスをすることができますし、それを一つの指針として、離婚を切り出すかどうかを決めたら良いからです。この点を専門家に相談しない手はありません。何より安心できます。

 逆に、はっきりと離婚を切り出せない理由が、まだ愛情が残っている、あるいは、子どもの成長を待つといった理由の場合は、少し時間をおいたほうが良さそうです。自分の意思が確定する前に、唐突に、切り出したことによって、将来の相手方との関係に変化を生むことが予想されるからです。

 私は、相談者に、「まだ夫は私のことを愛しているでしょうか。」と聞かれることがありますが、それは「愛している」の評価も入りますから、哲学的で回答しづらい質問でした。しかし、愛情がどうかはさておき、仮に離婚になった場合には、という仮定形を思い描いたうえで、離婚手続を進めた際の経済的・精神的負担を理解しておくことは有益だと思います。

 弁護士は学者ではなく、実学を扱っているのです。是非頼ってください。

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