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2024/04/23 ブログ

【メンタルカウンセリングシリーズ】7 今日から眠れる 弁護士カウンセリング ~トラブルで心が折れそうなあなたへ~ 第1章「離婚」③

6 離婚を切り出されたあなたへ ③

 弁護士の今田健太郎です。

男性(女性)が家を出ていくケースは色々な場合がありますが、新しい女性(男性)がいると思われる場合には、ちょっと様子を見てみましょう。

この点、私の経験する限り、男性のケースでは、よほどのことがない限り、最終的に、妻や子供を捨てて新しい女性の元へ行くといったことはないのですが、一時的に頭がのぼせているか、あるいは、新しい女性に「早く将来が見えるような形を作ってよ。」と言われて、いきなり籍を抜くわけにもいかず、言い訳の一つとして別居している場合もあります。

こうした場合、夫と別れたくないと考えている妻の場合、弁護士に悩みをはき出した後は、冷静に淡々と生活することが大切です。特に、子供がいる場合には、子供の情操教育のためにも、当たり散らしたりすることがないように留意することが望ましいです。

基本的に、男性は安定を好みますから、新しい女性との恋愛期間が冷めた場合、捨てぜりふまで吐いて家を出たものの、できれば元に戻りたいと考えているケースが多いのです。そして、そのときに妻として必要なのは、ちょっと距離を置きつつも、クールに対応する姿勢が肝要かと思います。

これは、決して不貞行為を許すということではありません。不貞行為をしたとしても、家を出ていくまでに至ったケースというのは、家庭で居場所がなくて煮詰まってしまったり、ATM扱いしかされてこなかったといった夫なりの不満(一方的な言い分も含め)があるケースもあります。

妻が夫との生活をやり直したいと思っている場合であれば、別居中であっても、メール等を通じて、少しずつでも自分の思いを伝えていくのがよいでしょう。

他方、異性関係以外で夫(又は妻)が自宅を出ていった場合には、一過性の行動ではないことも多くみられます。お互い様の部分はありますが、戻ってきてほしいという気持ちが強ければ、相手以上に、自分を顧みる努力をしなければ、相手の心を強く打つことは難しいでしょう。

これは、夫側でも妻側でも同様だと思います。

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