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2024/05/16 ブログ

【メンタルカウンセリングシリーズ】8 今日から眠れる 弁護士カウンセリング ~トラブルで心が折れそうなあなたへ~ 第1章「離婚」④

7 離婚を切り出されたあなたへ ④

 弁護士の今田健太郎です。

夫にしても妻にしても、別居期間がある程度経過し、自分なりの努力もしてみた、しかし、まだ相手が自分を受け入れて戻ってきてくれないという場合には、弁護士にも相談して、タイミングを見計らって家庭裁判所に対し、夫婦円満調停を申し立ててみるのも一つの方法です。

この夫婦円満調停というのは、人生経験豊富な第三者が調停委員として間に入り、結婚生活のよりを戻すために協議し合う場です。

あくまでも話し合いですから、相手方が出頭するかどうかは自由ですので強制はできませんが、当事者同士では感情がもつれてしまう部分を、調停委員がうまく調整してくれることもあります。その際、これまできちんと婚姻費用を支払ってきたことや、相手を気遣うメールや手紙を出し続けてきたことは、調停委員にとっても説得材料になるはずです。また、しばらく子供に会っていない場合には、場合によっては、面会の機会を事実上話し合う場にもなることもありますし、また、試験的な面会時の子供の反応で、これまでと違った考えが相手方に浮かぶこともあります。

なお、私が別居後に少し時間をおいてからのほうがよいという理由の一つには、時間の経過が人の心を変えることがあるからです。一つには環境的な側面もあります。幼稚園や保育園で、「○○君の家は、パパがいていいな~。」という言葉が子供から出てくるなど、妻(夫)自身が子供にとっての両親の必要性などを感じる出来事があった場合には、調停委員という第三者の説得もあいまって、一度戻って生活してみようかなという気持ちに変わる可能性もあります。そのうえで、夫婦関係がぎくしゃくしてしまった原因を突き詰め、今後の家庭生活において同じような失敗を繰り返さないように、調停事項に具体的に記載することも可能です。

私の場合、「今後、過度に干渉せず、お互いの人格を尊重しながら、重要事項については双方協議のうえで決定するものとする。」といった条項を入れてもらったことがありますが、その夫婦は今でも仲良く暮らしています。

なお、円満調停を提起してみたが、なかなかうまく行かず、仕方なく離婚に向けて条件を話し合う場になってしまった、というケースもあります。

しかし、絶望したり、腐ってしまうことはありません。弁護士がカウンセラー的な役割を果たす場面です。

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